2015年11月10日火曜日

音声学

音声学、いわゆる発音ですね。
「学が」付いている通り、かなり学術的な専門用語が出てきます。
また試験のための勉強をしなくてはならないと臨んだのですが、その予想に反して非常に有意義だと感じています。
有意義だと感じているのは、単に日本語の発音を学習するのではなく、人間が出す声全般について教えてくれているところです。
私が英語の発音を学んだ時、耳で聞いてそれと同じ音を出そうと練習していました。口の形や舌の位置などは気にせず、ネイティブが理解できる音に近づけることを心がけていました。
それがこの講義によって私の中で論理的に整理されていきました。日本語や英語ということに限らず、すべての第二言語学習者は音声全体の出し方を学ぶべきだと感じました。
人間の声の出し方全般を学ぶことによって、母語の声とこれから習う声の位置づけが明確になるはずです。

以前タイ語の発音を勉強していた時、どうしても出せない音がありました。今度、発音記号から紐解いて再チャレンジしようかと思っています。

2015年9月16日水曜日

日本語教師養成講座を受けてみて思うこと

講座を受け初めて1ヶ月ぐらい経つと大分慣れてきます。
1ヶ月半になると個別の感想より講座全体に対する考えが浮かんできます。
今は2ヶ月が経ち、別の科目が始まりそうな状況です。この時点になってきて、自分に関する反省点も浮き彫りになってきました。
まず、一番に反省している点は日本語を教えることを軽んじていたことです。国語能力は決して劣っているとは思っていなかったので、何の下調べもせず申し込んでしまいました。
今は分かっていますが、外国人に教える日本語文法は日本人に対するものと違います。
日本語教師になろうと思っている人は、外国人に対する日本語教育がどのように行われているか知っておくべきです。その上で何が必要か、そして自分に何が欠けているかを把握しておくことをおすすめします。

2015年8月6日木曜日

テスト作成

評価法で実際にテストを作成しました。
どの様なテスト形式があるか説明を受けた後、「みんなの日本語Ⅱ」のある課のテストを作成するように指示されました。30分で作るのですが、いや~できるわけありません。その課の内容も今見たばかり、文法も習っていない状態でどうしろというだ、ってかんじです。
結局見様見真似で作成したわけですが、ダメ出しを食らうわけです。
授業が終わって駅までの帰り道、偶然先生と一緒になりました。勉強したての私にはテストを作成するのは無理じゃないでしょうか、と投げかけると。
「そんなことはありませんよ。みなさんの犯していたミスは、問うてることがその課で勉強した事とマッチしていないだけのことです。」
「だから、その課で何を教えているのか知らないとできるわけないじゃないですか。」とは言いません。
「はぁ・・・」と生返事・・・
駅に着く直前、思い切ってある質問をしました。
「日本にある日本語学校だったら、過去使ったテスト問題が蓄積されているんじゃないですか。」
要は実際にはテストを作ることは稀なんじゃないですか、ということです。すると先生は
「そうですね。だいたい市販の問題集使ってますね。」
思いがけず直球が帰ってきたのでびっくりしました。

2015年8月3日月曜日

模擬授業の誤解

今日、教授法の講義を受けてきました。
模擬授業のシナリオはほとんど出来てなく、したがって副教材もなおざりでした。
先生には、どうしても出来なかったと謝って、みんなの模擬授業を拝見させてもらいました。

百聞は一見に如かず。でした・・・
初めの授業でどういう模擬授業をするかビデオを見せられるのですが、それにかなり惑わされました。ビデオに則したシナリオを考えなくてはいけないと理解してしまったのですが、ビデオはあくまで参考で自由に考えてよかったのです。

他の生徒さんの模擬授業、まじ本格的でした。副教材もたくさん用意してきて、「大変だったろうな」という事がうかがえます。どの様な模擬授業のシナリオを作成すればいいか分かったのですが、なぜ初めから理想的な授業の方法を教えてくれないのでしょうか?この疑問はずっと残るでしょうね

2015年8月2日日曜日

教授法

読んで字のごとく教え方です。
さすがにこれは現実的で、日本語教師には不可欠な授業です。直接話法で教えていく技術なので結構難しい面があることに気付かされます。
講義を聞くというよりも、模擬授業のシナリオ考えて、その時に必要な副教材なども自分で用意しなくてはならないので大変です。シナリオを考えて発表するのはいいんですが、副教材を自分で作らなくていけないのは、なんかやる気が起きません。
訓練として、やっておいて損はないとは理解できるのですが、そのためだけに作るのは無駄が多いと感じてしまいます。将来教師になるまで取っておいて使うなんて、想像できませんから。
ですが、重要な授業であることは間違いないので、結構辛いですこの授業・・・

2015年7月31日金曜日

評価法

評価法の講習があるのですが、これも実用性の乏しい内容かと思っていました。
確かに色々なテストを専門用語で何と言うかという説明が続きましたが、その様々なテストが実際に日本語を教える上で重要だということがわかりました。
日本語を教えるということは、少なからず教材がありカリキュラムがありますから、それに則って行えば普通に授業を行う事はできると思います。しかしテストは様々な目的に対して適切な問題を作成しなければなりません。そして記述式や口答式の場合個人の裁量で採点をしなければなりません。
「適切なテストを作成するには、すべてをマスターしていないと出来ない。」
と、感じています。

2015年7月27日月曜日

シラブル(syllable)

言語学の中で音声学を学びました。
その中で日本語の中にもシラブルがあることが分かりました。
以前オーストラリアに語学留学した時に初めて知った言葉です。個人的に英語のスピーキングにおいてシラブルを理解していることが重要だと思っています。シラブルとは音節という意味ですが、英単語は1から3音節でできています。
WATERは1音節です。これを「ウォーター」とカタカナ発音で言っても通じないのはお分かりでしょう。しかし「ウォ」や「ター」の発音をどんなにそれっぽく変えても理解してくれないと思います。

相手が何を言っているか聞き取れない時、音の数があっている単語を頭の中から引き出そうとする、と私は思っています。 つまり「ウォーター」の発音を理解してもらうには、できるだけ短く発音し、相手に1音節の言葉を言ったと認識させることが重要なのです。

ただ日本語のシラブルは、私が考えていたものと、ちょっと違っていました。
日本語の1語1語が1つのシラブルに相当すると思っていたのですが、実は拍(モーラ)という単位です。日本のシラブルは促音「ッ」撥音「ン」引く音「ー」は1つの拍なのですが、シラブルとしては前の音と結びついてしまいます。
ですから「ウォーター」は4拍ですが、2音節(シラブル)になります。
これが、私が長年理解していたことに疑問を投げかけました。

以前大宮駅で、ある駅に行くのにどのホームに行くのか聞かれました。
その駅名は「クーキ」です。
大宮周辺に不慣れな私は「空気」がはじめに浮かんでしまい、それから3文字でそれらしい駅名を思い浮かべたのですが、結局わかりませんでした。その後路線図のあるところに行って、一人それらしき駅があるか探したのですが、すぐ見つかりました。普段利用している人にはすぐ分かったかもしれません。
その駅は「久喜」です。
私は「クーキ」は3音なので、2音である「クキ」を見つけ出すことが出来なかったと理解していましたが、音声学的には両方共2音節(シラブル)です。

日本語と英語の音の捉え方は違うということなのでしょうか?
英語はシラブルであり、日本語はモーラ。はたまた私の言語能力が低いのか・・・

2015年7月20日月曜日

日本語教育能力検定試験

試験を受けるか決めるために過去の試験問題を買うかと思っていましたが、学校で閲覧できるようになっていました。(さすが大手)
そこで試験に関する衝撃的な事実を知ってしまった。
この試験は、日本語教育能力がある人をすべて認定するものではないということ。
その年の受験者上位20%前後が合格するらしい。
優秀な人間が多く受けた年は難関、逆は・・・
この試験が出来た経緯を知っている人にはよくわかると思いますが、要は当局の管理下に日本語学校・教師を置きたいのです。
簡単に言うと落とすためのテストかな。
ちょっと試験を受ける気が失せました。試験代も安くないし(1万円位)、悩みます。

2015年7月19日日曜日

教授法

教授法の講習を受けました。
簡単にいえば授業の進め方・教え方になるのでしょうが、講習内容は想像と違っていました。
教授法は既に確立されていて、その方法を学習していくものだと思っていました。9ヶ月の後半は実習なので、知識として覚えた方法を模擬授業で肉体化していくものだと思っていました。
ですが実際受けた内容は、ある程度のひな形は提示されますが、教える内容に必要なもの(絵、写真、ホワイトボードに貼る文字など)作成し、授業構成を作成するというものでした。
正直言って、こういうのが苦手です。結構ストレスを感じながら講習を受けていたのですが、これは、教材もろくにない外国で教えなくてはいけない事を想定したものではないかと考えるようにしました。
言語学とは真逆で、実践的な内容です。ただ、「いきなりこれですか」って感じです。講習に慣れていくのにまだしばらく掛かりそうです。

2015年7月17日金曜日

日本語教師養成講座

日本に帰って久しい。
今後どうするか決めかねていましたが、外国人向け日本語教師になることを決意しました。日本語教師の国家資格はないが、求人要件には以下の3つがあり、どれか1つでも満たしていればいいそうです。

①大学日本語教育課程修了者
②日本語教育能力検定試験合格者
③日本語教師養成講座420時間課程修了者

①はもう無理なので、②か③なのだが、②は主にマークシート方式の試験合格者なので③よりも評価されないようです。というわけで講習を受けることにしました。
料金は、いわゆる有名ドコロは50万から60万ぐらいのようです。
決して安い金額ではないですが、やはり就職率が違う見たいです。

実はもう大手の学校に入学して、すでに講習が始まっています。
その内容を綴ってみたいと思っています。ただし、クラスメイトにバレると書きにくくなるので、学校名などは修了したあとでお知らせしたいと思っています。
講習期間は学校によって様々で、土日だけの人もいれば短期集中もあるようです。
私は9ヶ月で全日程を終えるスケジュールを組みました。
講習が始まる前に学校から講座内容の説明を受けたのですが、420時間というものは大学日本語教育課程と同程度のもののようです。
大学の単位制をベースにしている感じです。おそらく内容も同じなのではないでしょか。というのも、言語学の授業を受けたのですが、おおよそ実利はない学術的な内容でした。昔の言語学の先生が外書を訳した日本語を専門用語として未だに使われているようで、実生活では全くお目ににかからない言葉がたくさん出てきます。
「こんな言葉覚えなきゃいけないんだろうか」そんな思いで授業を受けていました。
「内容さえ理解しいていればOKです」言ってくれれば助かるのですが・・・
まだ初日で、先生に質問するなんて思いもよらなかったし、
「全部覚えればいいんでしょ」的な境地でした。

言語学というものが特に学術的だけなのかもしれませんが、これなら10月末の
日本語教育能力検定試験を受けてみようかなと思いました。
10月末では420時間の半分も行っていないのですが、自習で勉強すればなんとかなる気がします。420時間で就職要件は満たしているのですが、より良い就職先が見つかるかもしれません。
ということで講習を受けながら、次の検定試験も目指す過程も書いていこうと思います。