2014年10月3日金曜日

サムイ島からクアラルンプールへ その③

始発のハジャイ駅から列車はゆっくりと国境に向けて走り出します。
ベットに横になりながら本を読んでいると、突然
バチッバチッバチッ
びっくりして飛び上がり、何が起こったのかと外をうかがう。
すると、窓は生い茂った草木で覆われていました。
列車が草木に接触する音でした・・・
刈ってもすぐ伸びてしまうのか、はたまた野放し状態なのか、タイに長く住んでいればどちかなのか想像するにがた難くないだろう。
パダンブサール駅で入出国手続きをするのだが、パダンブサール駅は国境をまたいでタイとマレーシにそれぞれあるらしい。駅にイミグレがありスムーズに手続きできるらしいが、ちょっと不安です。
というのも昔ヨーロッパを旅してたとき、ブカレストからイスタンブールに寝台列車ど移動したのですが、
トルコ入国が深夜だこともあり、寝入ってしまっていました。季節は10月、閑散期だったのか元々乗客の少ない列車だったのか、その部屋で寝ていたのは私一人でした。それで、ほかの人が入手国手続きをしているのに気が付きませんでした。最終的にイミグレの係りの人だと思いますが、私の客室に入ってきて、一人で出入国手続きを行うことになりました。私のせいでかなり遅らせてしまったと思います。
ごめんなさい m(_ _)m

列車はマレーシア側のパダンブサール駅に停まりました。列車を降りるとそのホームにタイのイミグレがあります。出国を済ませ、2階に上がるようになっています。そこにマレーシアのイミグレがありました。入国を済ませると再乗車まではしばらく時間があります。2階には簡単な食事が取れる場所がありました。両替できるかなと思っていってみたのですができませんでした。それどころか駅構内に両替所がないことが判明してしまいました。タイバーツしか持っていません、このまま朝まで水だけなのか・・・

出発時間になり、1階に下りていきます。すでに通常客車が連結されていました。おそらく食堂車も連結されているだろうと思いますが、タイバーツが使えるかどうかわかりません。
まだおなかがすいていないのでしばらく本を読んで過ごしていると、車内販売のワゴンがやってきました。タイとは違いどちらかというと日本に近い感じです。
タイバーツが使えるかどうか聞いてみると、使えないって・・・
こんばんは飯抜きか、と落ち込んでいると、
「両替してあげようか」
なんと売り子のお姉さんが助けてくれました。マレーシアの人はやさしいな。
お弁当は1つ5.5リンギット。おなかがすいていたので2つ買いました。
11リンギットは約110バーツなので、200バーツ両替してもらいました。

マレー鉄道は初めてなので楽しもうと思っていたのですが、ご飯を食べたら無性に眠たくなってしまって、クアルンプールまでほとんど寝てしまいました。ただ初めの何駅か見ると、タイと違って近代的な作りで、最近新しく改修されたのかと思うくらいきれいでした。
タイの寝台車とちょっと違うのはベットメイキングの仕方でした。タイの場合、終点前にベットをシートに戻すのですが、マレーシアの場合ベットのままです。ぎりぎりまで寝れるのでこっちのほうが良いと感じました。
クアラルンプールには定刻近くに付きました。(これもタイと違うところですかね)降りるときに車両を見渡すと、私のベットの上段だけが空席だったようです。寝台車両の1番先頭の下段だったのですが、先頭は人気がないのでしょうか?特に不都合な点はなかったですけど。
ラマイビーチから約24時間の移動でした。しかし、このあと空港に移動し、日本に着くのは16時間後です。