2015年7月27日月曜日

シラブル(syllable)

言語学の中で音声学を学びました。
その中で日本語の中にもシラブルがあることが分かりました。
以前オーストラリアに語学留学した時に初めて知った言葉です。個人的に英語のスピーキングにおいてシラブルを理解していることが重要だと思っています。シラブルとは音節という意味ですが、英単語は1から3音節でできています。
WATERは1音節です。これを「ウォーター」とカタカナ発音で言っても通じないのはお分かりでしょう。しかし「ウォ」や「ター」の発音をどんなにそれっぽく変えても理解してくれないと思います。

相手が何を言っているか聞き取れない時、音の数があっている単語を頭の中から引き出そうとする、と私は思っています。 つまり「ウォーター」の発音を理解してもらうには、できるだけ短く発音し、相手に1音節の言葉を言ったと認識させることが重要なのです。

ただ日本語のシラブルは、私が考えていたものと、ちょっと違っていました。
日本語の1語1語が1つのシラブルに相当すると思っていたのですが、実は拍(モーラ)という単位です。日本のシラブルは促音「ッ」撥音「ン」引く音「ー」は1つの拍なのですが、シラブルとしては前の音と結びついてしまいます。
ですから「ウォーター」は4拍ですが、2音節(シラブル)になります。
これが、私が長年理解していたことに疑問を投げかけました。

以前大宮駅で、ある駅に行くのにどのホームに行くのか聞かれました。
その駅名は「クーキ」です。
大宮周辺に不慣れな私は「空気」がはじめに浮かんでしまい、それから3文字でそれらしい駅名を思い浮かべたのですが、結局わかりませんでした。その後路線図のあるところに行って、一人それらしき駅があるか探したのですが、すぐ見つかりました。普段利用している人にはすぐ分かったかもしれません。
その駅は「久喜」です。
私は「クーキ」は3音なので、2音である「クキ」を見つけ出すことが出来なかったと理解していましたが、音声学的には両方共2音節(シラブル)です。

日本語と英語の音の捉え方は違うということなのでしょうか?
英語はシラブルであり、日本語はモーラ。はたまた私の言語能力が低いのか・・・

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