2011年6月6日月曜日

ポイペトへビザラン②

イミグレの近くまで来ているはずだが、目視できる範囲にそれらしきものはなかった。バスが走ってきた方向の先にポイペト(カンボジア)があるはずだと思い、適当に歩く。
進行方向左手は市場になっていたので、右に行ってみる。平行に走っている道があるのでそこまで行き、その通りの奥を見る。それらしき建物があったので、少し歩いてみるとイミグレの看板を確認することができた。
アランヤプラテートのイミグレはノンカーイと違い建物の中にありしっかりしていた。
数人並んでいただけだったのですぐ出国できた。
そのまま進んでいくと小川を渡ることになる。陸続きの国境と聞いていたが、実際はこの小川が国境線のようだ。
橋を渡ると両脇にカジノがそびえ立つ。もう少し奥まったところにあるのかと思っていたのでちょっと驚いた。カジノよりもまずアライバルビザを得なければならない。
右手にあるはずなので、それらしき建物を探しながら歩く。
看板が出ているわけではないがそれらしき建物があったので中に入った。
やはりビザ申請所だった。
申請書をもらい記入していく。すると係官がやってきて
「どこに行くんだ」
と聞いてきた。
どこに行くって、カンボジアに入国するためにここに居るんだろうが!と思いいぶかしげに見つめていると、その係官がカジノを指した。
その時やっと意味が分かった。
カンボジアに入国する目的なのか、カジノで遊ぶ目的で来たのか知りたかったのだ。以前ここの国境では日帰りが許されなかった。カジノはカンボジアのイミグレの前にあるので、入国してしまうとその日はカジノで遊ぶことができず1日つぶさなくてはならない。そのため係官が抜け道をオファーしてくると聞き知っていた。
いくらかは忘れたがお金を支払えば、その場で入出国手続きをしてくれる。日帰りはおろかカンボジアのイミグレを通過する必要もないわけだ。私は日帰りができるようになっているのは知っていたし、イミグレは目と鼻の先だ。
「ポイペトに行く」
と答えると、すぐ引き下がった。
申請書と写真と20USドルを窓口に出す。すると窓口のすぐわきにいる係官が
「100バーツ」
ビザ代は20USドルか1000バーツなのだが、昨今のドル安のためドルで支払う人に追加料金を要求してくるのだ。(現在20USドルは600バーツ強)
最近は拒否しても受け付けてくれると聞いていたので
「NO」
と言いながら料金表を指さした。
するとあっけなく引き下がり、20ドルのまま申請することができた。
ビザはものの5分で発給された。
そしてすぐさま入国。滞在日数書く欄があったが1日と書いても問題なかった。
入国後、道の反対側に行き出国する。
出国ゲートはちょっと混んでいた。
最後尾に並ぶとまた係官がやってきた。
なにかぶつぶつ言っている。どうやらパスポートが見たいらしい。
パスポートを渡すと、入国日を確認して何か言っている。日帰りはダメだと言っているだろうと思い。
「帰えらなくてはならないんだ」
といって、彼の手の中にあるパスポートを引き抜く。しばらくぶつぶつ言っていたが無視していたら諦めた。出国手続きの際に何か言われるんじゃないかとちょっと不安だったけど、すんなり通過できた。
初めてのカンボジアだったが、調べた通り事が運んでよかった。
後はカジノを調べて帰るだけだ。

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